●春の足の匂い
【みゃ長の独り言】
年が明けてから、なんだかんだと忙しい。
みんなでの初詣から始まり、初蹴りフットサル大会、メンバーの結婚式が1月と2月に計2回、それと、新加入選手などの横断幕を作って、あと、太陽・RYKNの大旗を作った。
シーズンオフの間も、結局は毎週のようにメンバー同士が集まり、イベント事が目白押しである。
そんな忙しい中、この日を迎えた。
この日とは、シーズン前の恒例となった太陽・RYKN合同ミーティングである。
太陽・RYKN合同ミーティングとは、その名のとおり(勇)太陽工務店メンバーとRYKNメンバーが一同に顔を合わせ、朝から夕方まで今シーズンに向けての活動方針や目標などを話し合うミーティングなのである。
もちろん、話し合いだけではなく応援歌オーディションも、このミーティングの中でやるのです。
例年、ミーティングの場所は、とある会議室を借りて行っている。
この会議室は、学校の教室二部屋分ぐらいの大きさに、テーブルと椅子が設置されている。
5,6年前までは、やってきたメンバー全員が座席に座れた。
しかし、今じゃメンバーも増え、とてもじゃないが全員は座りきれない。それどころか、部屋にすら入りきれない。
そこで、テーブルを全部片付け、スペースを確保し椅子だけを並べていく。
椅子に座れなかったメンバーは、前の方で体育館座りで座らせた。
そんな感じで目一杯詰め込んでいくから、会議室中が人、人、人で一杯になる。
当然、集まった人数分笑いが一杯。と同時にワキやら足やら汗の匂いも目一杯になる。
まぁ、このミーティングは、暴力団で言うなら事始め、平たく言えばお正月みたいなものなのである。
このミーティングを迎えると、今シーズンも始まるなーと感じ、事前準備なども含めるといろいろ忙しいのだが、なんだかんだいってもうれしい・・・、そんな日が来た。
今年も集まった男たち、総勢約200名ほど。
10分もすると会場には、なんとも言いがたい臭いがこもり始める。
歯ぐらい磨いて来い。
風呂入って来い。
足洗って来い。
ワキガの手術して来い。
屁たれるな。
と、罵声が飛び交う中、ミーティングの開始時間となる。
「では、太陽・RYKNの合同ミーティングをはじめる」の言葉と同時に、さっきまでの罵声がウソのように、会場は静まりかえる。
まずは吾郎ちゃんの年頭挨拶からはじまり、俺からも皆に挨拶がてらの一言、その後、活動方針や目標、各種連絡事項、イベントなどの説明と、まじめな話が続きます。
会場に集まったメンバー全員が、大事な話を聞き漏らすまいと、真剣なまなざしで注目する。
それもそのはず、このミーティングで話した内容をしっかり聞いておらず、後々その聞き漏らしが原因で粗相をした場合、こっぴどく怒られるからだ。
だからみんな必死で聞く。
勉強なんてからっきしダメで。学校の授業もあきちゃって聞かない連中ばっかりなのだが、今日は違う。
そんな緊張感漂う、まじめな話し合いの中、突然、場違いな珍客が、当然のような顔をして部屋に入ってきたら、どうですか皆さん?耐えられますか。
そう、日テレ『ガキ使』の「笑ってはいけない七変化」を思い浮かべてくれたらわかりやすいと思います。
それをネタとしてやったんです。
やっぱり太陽・RYKNのミーティングでは、笑いがなくちゃ。まじめだけじゃダメ。
「今、大事な話をしているのだから真剣に聞け。絶対に笑うな。笑った者は、罰として100円徴収」と、吾郎ちゃんが告知。
それが開始の合図だった。
突然、メンバーの一人が黙って会議室を出て行く。トイレにいったのかぁ・・・そんな感じで出て行く。
しばらくしてドアが開き、さっき出て行ったメンバーが入ってくる。
ツカツカと中に進み、話をしている吾郎ちゃんの前で立ちどまり、メンバー全員の方を向く。
無言だ。しかし、なぜか右手にはハサミ、左手にはA3サイズのコピー用紙を持っている。
この段階で、会場中、これがネタであることにうすうす感づいているのだが、笑えない。笑っちゃダメなのだ。
でも、何名かのメンバーから、クスクスと含み笑いが起こる。
当然、こんな状況下でも、何事もなかったかのように吾郎ちゃんのまじめな話は続いている。
次の瞬間、「えー、それでは、日本古来の伝統芸『紙きり』をご覧下さい」と、持っていたハサミでコピー用紙を切り出したのだ。
「紙ーをー、切りまーしょ♪上手にー、紙をねー、あぁーソレ、ソレ♪」と、リズムに合わせて紙を切っていく。
そして、「今年の干支のイノシシでございまーす」などと言って、切り取った紙を掲げるのだが、どう見ても歪な三角形にしか見えない。
さすがに、この展開にはみんな耐えられず、会場中が爆笑に変わる。
このネタを仕込んだのは俺なのだが、俺も笑っちゃったよ。
罰金の100円玉がたくさん集まる。この金は、ネタを実施したメンバーに手渡されるのだ。
このようにネタを仕込まれたメンバーが、その後4組ほど、ところどころで登場するのだ。
まぁ、その場にいないと面白さが伝わりにくいネタなんだけど、残りの4組も強烈だったよ。
さて、そんなこんなで午前が終わり、昼休憩をはさみ、いよいよ午後の部、応援歌オーディションの開始であります。
是が非でも自分の考えた応援歌をチーム応援歌に、選手応援歌にと意気込む真剣なエントリーから、果てまた採用されなくてもいい一時の笑いが取れればとネタに走る応援歌まで、総数100曲あまりがエントリー。
その中で厳選なる審査の結果、ふるいにかけられ、最終的に決まったものがTOPページで告知している応援歌であります。
皆さん覚えてくださいね。
ところで皆さん、手品の出し物で、ものすごい火柱が一瞬上がり、そこからハトが出てきたりするのを見たことはありませんか。
そう、火柱が1メートルくらい上がるやつ。そんな手品用品を、俺は入手したのだ。
そこで、今年のオーディションは一味違う、不採用となった者には容赦なく顔に炎を浴びせる、題して「ファイヤージャンク応援歌オーディション」。
オーディション形式として、一人ずつ前に出てきて、皆の前でアカペラで考えてきた応援歌を披露するのだが、歌い終わったタイミングで、良いか悪いかの結果を炎で俺が通知するのだ。当然、駄作には炎。
でも、結果的に採用された者にも炎を浴びせちゃってるんだよね。
だって、採用されるかどうかは、全部の曲が出揃ってからじゃないと分からないからね。
つまりは、司会者である俺が、その時の気分で炎を放つのだ。
過去にも、炎の替わりにホイップクリーム・パイを使ってやったことがあります。
これは、駄作発表者の顔面にホイップクリーム・パイがぶつけられるのだ。
そんな危険で楽しいオーディションなのであります。今回も、10人ほどが眉毛を失いました。
そんなこんなで、今年の応援歌オーディションも4時間かかりました。
これで午後の部も終わり、ミーティングは終了するのでありました。
でも、新応援歌はこれで決定するわけではありません。
その後、コールリーダを含めた主要メンバー10名ほどが応援歌審議委員として集まり、採用された応援歌を煮詰めていくのです。
ここでは、歌詞が妥当であるか、コールの出だしは合わせやすいか、キーは高くないか、など多岐にわたる項目を審議します。
毎年、この審議にて不採用になってしまう応援歌もあるのです。
また、それとは逆に、この審議の場で新たに生まれる応援歌もあります。
ご存知、ゼ・ホベルトの応援歌でもあったヤマト(原曲:宇宙戦艦ヤマト)は、この場で生まれました。
(最初に応援歌オーディションで採用されたゼ・ホベルトの応援歌は違うものでした。)
あと、現在のフランサの応援歌も、もともと発案者はチーム応援歌としてエントリーし採用されたのだが、この審議にて、フランサの応援歌に変わりました。
このように、発案者の思惑とは関係なく、他の応援歌になることも多々あるのです。
そういえば、今年の応援歌オーディションに、一年間練りに練った自信の曲で挑んで来たK君。
オーディションの場では採用されたものの、その後の審議で不採用となった。
それを聞かされたK君、その晩、他のメンバーと居酒屋でヤケ酒を飲んだそうです。
帰り道、不採用になった曲を大きな声で歌いながら叫んだそうです。
「来年を見てろ。全部俺の応援歌だ。俺のリサイタルだぁぁぁぁぁ」
がんばれK君!火だるまK君!
まあ、とにもかくにも、さまざまな笑いとドラマが展開される応援歌オーディションなのでありました。
さて、かくして週末は「ちばぎんカップ」の決勝であります。
(さて、予選って、いつやったんだ・・・?)
J1復帰の初戦。どうなる事やら。
今年も俺は、柏を追う。
この年になって、好きなことを続けられる事に感謝し、周りに感謝をしよう。
それでは、スタジアムで・・・。
コツコツコツ・・・
あれ?春の足音?
年が明けてから、なんだかんだと忙しい。
みんなでの初詣から始まり、初蹴りフットサル大会、メンバーの結婚式が1月と2月に計2回、それと、新加入選手などの横断幕を作って、あと、太陽・RYKNの大旗を作った。
シーズンオフの間も、結局は毎週のようにメンバー同士が集まり、イベント事が目白押しである。
そんな忙しい中、この日を迎えた。
この日とは、シーズン前の恒例となった太陽・RYKN合同ミーティングである。
太陽・RYKN合同ミーティングとは、その名のとおり(勇)太陽工務店メンバーとRYKNメンバーが一同に顔を合わせ、朝から夕方まで今シーズンに向けての活動方針や目標などを話し合うミーティングなのである。
もちろん、話し合いだけではなく応援歌オーディションも、このミーティングの中でやるのです。
例年、ミーティングの場所は、とある会議室を借りて行っている。
この会議室は、学校の教室二部屋分ぐらいの大きさに、テーブルと椅子が設置されている。
5,6年前までは、やってきたメンバー全員が座席に座れた。
しかし、今じゃメンバーも増え、とてもじゃないが全員は座りきれない。それどころか、部屋にすら入りきれない。
そこで、テーブルを全部片付け、スペースを確保し椅子だけを並べていく。
椅子に座れなかったメンバーは、前の方で体育館座りで座らせた。
そんな感じで目一杯詰め込んでいくから、会議室中が人、人、人で一杯になる。
当然、集まった人数分笑いが一杯。と同時にワキやら足やら汗の匂いも目一杯になる。
まぁ、このミーティングは、暴力団で言うなら事始め、平たく言えばお正月みたいなものなのである。
このミーティングを迎えると、今シーズンも始まるなーと感じ、事前準備なども含めるといろいろ忙しいのだが、なんだかんだいってもうれしい・・・、そんな日が来た。
今年も集まった男たち、総勢約200名ほど。
10分もすると会場には、なんとも言いがたい臭いがこもり始める。
歯ぐらい磨いて来い。
風呂入って来い。
足洗って来い。
ワキガの手術して来い。
屁たれるな。
と、罵声が飛び交う中、ミーティングの開始時間となる。
「では、太陽・RYKNの合同ミーティングをはじめる」の言葉と同時に、さっきまでの罵声がウソのように、会場は静まりかえる。
まずは吾郎ちゃんの年頭挨拶からはじまり、俺からも皆に挨拶がてらの一言、その後、活動方針や目標、各種連絡事項、イベントなどの説明と、まじめな話が続きます。
会場に集まったメンバー全員が、大事な話を聞き漏らすまいと、真剣なまなざしで注目する。
それもそのはず、このミーティングで話した内容をしっかり聞いておらず、後々その聞き漏らしが原因で粗相をした場合、こっぴどく怒られるからだ。
だからみんな必死で聞く。
勉強なんてからっきしダメで。学校の授業もあきちゃって聞かない連中ばっかりなのだが、今日は違う。
そんな緊張感漂う、まじめな話し合いの中、突然、場違いな珍客が、当然のような顔をして部屋に入ってきたら、どうですか皆さん?耐えられますか。
そう、日テレ『ガキ使』の「笑ってはいけない七変化」を思い浮かべてくれたらわかりやすいと思います。
それをネタとしてやったんです。
やっぱり太陽・RYKNのミーティングでは、笑いがなくちゃ。まじめだけじゃダメ。
「今、大事な話をしているのだから真剣に聞け。絶対に笑うな。笑った者は、罰として100円徴収」と、吾郎ちゃんが告知。
それが開始の合図だった。
突然、メンバーの一人が黙って会議室を出て行く。トイレにいったのかぁ・・・そんな感じで出て行く。
しばらくしてドアが開き、さっき出て行ったメンバーが入ってくる。
ツカツカと中に進み、話をしている吾郎ちゃんの前で立ちどまり、メンバー全員の方を向く。
無言だ。しかし、なぜか右手にはハサミ、左手にはA3サイズのコピー用紙を持っている。
この段階で、会場中、これがネタであることにうすうす感づいているのだが、笑えない。笑っちゃダメなのだ。
でも、何名かのメンバーから、クスクスと含み笑いが起こる。
当然、こんな状況下でも、何事もなかったかのように吾郎ちゃんのまじめな話は続いている。
次の瞬間、「えー、それでは、日本古来の伝統芸『紙きり』をご覧下さい」と、持っていたハサミでコピー用紙を切り出したのだ。
「紙ーをー、切りまーしょ♪上手にー、紙をねー、あぁーソレ、ソレ♪」と、リズムに合わせて紙を切っていく。
そして、「今年の干支のイノシシでございまーす」などと言って、切り取った紙を掲げるのだが、どう見ても歪な三角形にしか見えない。
さすがに、この展開にはみんな耐えられず、会場中が爆笑に変わる。
このネタを仕込んだのは俺なのだが、俺も笑っちゃったよ。
罰金の100円玉がたくさん集まる。この金は、ネタを実施したメンバーに手渡されるのだ。
このようにネタを仕込まれたメンバーが、その後4組ほど、ところどころで登場するのだ。
まぁ、その場にいないと面白さが伝わりにくいネタなんだけど、残りの4組も強烈だったよ。
さて、そんなこんなで午前が終わり、昼休憩をはさみ、いよいよ午後の部、応援歌オーディションの開始であります。
是が非でも自分の考えた応援歌をチーム応援歌に、選手応援歌にと意気込む真剣なエントリーから、果てまた採用されなくてもいい一時の笑いが取れればとネタに走る応援歌まで、総数100曲あまりがエントリー。
その中で厳選なる審査の結果、ふるいにかけられ、最終的に決まったものがTOPページで告知している応援歌であります。
皆さん覚えてくださいね。
ところで皆さん、手品の出し物で、ものすごい火柱が一瞬上がり、そこからハトが出てきたりするのを見たことはありませんか。
そう、火柱が1メートルくらい上がるやつ。そんな手品用品を、俺は入手したのだ。
そこで、今年のオーディションは一味違う、不採用となった者には容赦なく顔に炎を浴びせる、題して「ファイヤージャンク応援歌オーディション」。
オーディション形式として、一人ずつ前に出てきて、皆の前でアカペラで考えてきた応援歌を披露するのだが、歌い終わったタイミングで、良いか悪いかの結果を炎で俺が通知するのだ。当然、駄作には炎。
でも、結果的に採用された者にも炎を浴びせちゃってるんだよね。
だって、採用されるかどうかは、全部の曲が出揃ってからじゃないと分からないからね。
つまりは、司会者である俺が、その時の気分で炎を放つのだ。
過去にも、炎の替わりにホイップクリーム・パイを使ってやったことがあります。
これは、駄作発表者の顔面にホイップクリーム・パイがぶつけられるのだ。
そんな危険で楽しいオーディションなのであります。今回も、10人ほどが眉毛を失いました。
そんなこんなで、今年の応援歌オーディションも4時間かかりました。
これで午後の部も終わり、ミーティングは終了するのでありました。
でも、新応援歌はこれで決定するわけではありません。
その後、コールリーダを含めた主要メンバー10名ほどが応援歌審議委員として集まり、採用された応援歌を煮詰めていくのです。
ここでは、歌詞が妥当であるか、コールの出だしは合わせやすいか、キーは高くないか、など多岐にわたる項目を審議します。
毎年、この審議にて不採用になってしまう応援歌もあるのです。
また、それとは逆に、この審議の場で新たに生まれる応援歌もあります。
ご存知、ゼ・ホベルトの応援歌でもあったヤマト(原曲:宇宙戦艦ヤマト)は、この場で生まれました。
(最初に応援歌オーディションで採用されたゼ・ホベルトの応援歌は違うものでした。)
あと、現在のフランサの応援歌も、もともと発案者はチーム応援歌としてエントリーし採用されたのだが、この審議にて、フランサの応援歌に変わりました。
このように、発案者の思惑とは関係なく、他の応援歌になることも多々あるのです。
そういえば、今年の応援歌オーディションに、一年間練りに練った自信の曲で挑んで来たK君。
オーディションの場では採用されたものの、その後の審議で不採用となった。
それを聞かされたK君、その晩、他のメンバーと居酒屋でヤケ酒を飲んだそうです。
帰り道、不採用になった曲を大きな声で歌いながら叫んだそうです。
「来年を見てろ。全部俺の応援歌だ。俺のリサイタルだぁぁぁぁぁ」
がんばれK君!火だるまK君!
まあ、とにもかくにも、さまざまな笑いとドラマが展開される応援歌オーディションなのでありました。
さて、かくして週末は「ちばぎんカップ」の決勝であります。
(さて、予選って、いつやったんだ・・・?)
J1復帰の初戦。どうなる事やら。
今年も俺は、柏を追う。
この年になって、好きなことを続けられる事に感謝し、周りに感謝をしよう。
それでは、スタジアムで・・・。
コツコツコツ・・・
あれ?春の足音?