●口八丁、フンドシ一丁
【みゃ長の独り言】
「今年も9月にHITACHI DAYがあるから、頼んでもいいかな?」
そうチーム側からオファーが来たのは6月頃のことだった。
昨年、我々は金を出し合い、「一心同体」パネルを作成し、スタジアムで掲げた。
その甲斐あってか、選手もサポーターも一致団結し、なんとかJ1昇格にこぎつけた。
その活動がチーム側からえらく評価された。
そこで、今年9月2日のHITACHI DAYでも、スタジアム全体で盛り上がる企画を考えてくれと頼まれたのだ。
当然のことながら、俺自身にそんな企画力はない。
一応、その話を持ちかけられた時、俺はフロントの方に「大きなダンボールを使って、あっと驚くほどの巨大ロボットを国立競技場のゴール裏に出現させる・・・なんて企画はどうですか?」と胸をはって言ったのだが、相手にされなかった。
いやー、余談でした。
やはり、ここは昨年「一心同体」パネルの企画を成功させた若手メンバー達に企画立案を頼のむ事にした。
若手メンバー達は数多くの企画を考え、チーム側と相談した結果、最終的にバックスタンドで人文字を実施することに決定したのだ。
俺は思った。
国立競技場で人文字をやるのは、そうとう難しいぞ。
率直にその意見を若手メンバーに伝えると、「難しいのはわかってます。でも、やるんです」との力強い答えが返ってきた。
俺は、口八丁、手一丁、脳半丁ということで、そんな若手メンバーの活動を影ながらあたたかく見守ることにした。
それから若手メンバー達は、夜を徹して企画の詳細を煮詰めていった。
実際に国立競技場に下見に行ったりして、座席の数や配置を綿密に計算し、検討していた。
そんな検討状況を随時報告を受けており、だんだん計画が完成に近づいてきているのがわかった。
ある日、進捗状況を報告にきた若手メンバーに、俺は確かめるように言った。
「・・・で、ここの通路から巨大ロボットが出てくるなんて演出はいらないかなぁ・・・」
通じるわけなかった。
そして、HITACHI DAY当日。
よいよ人文字本番の瞬間がやってきますが、その前に恒例の「柏バカ一代」を歌います。
国立競技場の大型ビジョンに「柏バカ一代」の歌詞が映し出される。
しかも、今回はHITACHI DAY、日立製作所の社長も観戦されるということで、「日立の樹」も歌います。
実は、チーム側から「柏バカ一代」を歌うとき、俺を大型ビジョンで大写しで映しますよとの話を事前に聞いていたのだ。
そこまで言われたら、あれをやるしかないでしょう。
俺は自分のレプリカ・ユニホームとハーフパンツに事前に切れ目を入れ、四方に紐をつけた。
そして、大型ビジョンに映し出された次の瞬間に一斉に紐をひっぱると、ユニホームが裂け、一瞬でフンドシ一丁の姿に変わる俺。
本物のバカが「柏バカ一代」を歌う。まさにバカ丸出し企画だ。
サイコー!おいしー!
これが計画とおりに見事に成功しました。
フンドシ一丁の俺の姿が、国立競技場の大型ビジョンを一人占めです。
この様子を見ていた日立製作所の古川社長は大笑い、庄山会長は頭をかかえ、チームフロントの松元さんは脳の血管が切れたそうです。
その後、選手入場と同時に行った人文字も大成功。
レイソルのHPにも画像がアップされているので、皆さんご承知でしょう。
人文字実施に協力してくれたバックスタンドとゴール裏の皆さん、本当にありがとー。
追伸
あと、HITACHI DAYでは、こんなことがありました。
試合前に日立製作所の古川社長が我々のゴール裏まで挨拶に来ました。
俺はメンバーに言いました。
「いいか、お前ら。もうじき古川社長がゴール裏に来るから、全員で熱烈歓迎だ。古川コールだ」
しばらくして、古川社長がチームフロントの松元さんにエスコートされて、ゴール裏に近づいてきた。
「古川!(ダダダン)古川!(ダダダン)」
ゴール裏から古川コールが響きます。
ひととおりコールが終わると、最前列にいた高校生、大学生の若手メンバー達が前に飛び出し、
「古川さーん。昔からファンでした。握手して下さーい」
とか
「俺、古川さんの追っかけやってました」
とか
なかには「古田さーん」と名前を間違えて叫ぶ奴とかまで出る始末。
お前達、熱烈歓迎の意味を間違えているぞ。
でも、とにもかくにも古川社長も満足して引き上げていきました。
よかった、よかった。
「今年も9月にHITACHI DAYがあるから、頼んでもいいかな?」
そうチーム側からオファーが来たのは6月頃のことだった。
昨年、我々は金を出し合い、「一心同体」パネルを作成し、スタジアムで掲げた。
その甲斐あってか、選手もサポーターも一致団結し、なんとかJ1昇格にこぎつけた。
その活動がチーム側からえらく評価された。
そこで、今年9月2日のHITACHI DAYでも、スタジアム全体で盛り上がる企画を考えてくれと頼まれたのだ。
当然のことながら、俺自身にそんな企画力はない。
一応、その話を持ちかけられた時、俺はフロントの方に「大きなダンボールを使って、あっと驚くほどの巨大ロボットを国立競技場のゴール裏に出現させる・・・なんて企画はどうですか?」と胸をはって言ったのだが、相手にされなかった。
いやー、余談でした。
やはり、ここは昨年「一心同体」パネルの企画を成功させた若手メンバー達に企画立案を頼のむ事にした。
若手メンバー達は数多くの企画を考え、チーム側と相談した結果、最終的にバックスタンドで人文字を実施することに決定したのだ。
俺は思った。
国立競技場で人文字をやるのは、そうとう難しいぞ。
率直にその意見を若手メンバーに伝えると、「難しいのはわかってます。でも、やるんです」との力強い答えが返ってきた。
俺は、口八丁、手一丁、脳半丁ということで、そんな若手メンバーの活動を影ながらあたたかく見守ることにした。
それから若手メンバー達は、夜を徹して企画の詳細を煮詰めていった。
実際に国立競技場に下見に行ったりして、座席の数や配置を綿密に計算し、検討していた。
そんな検討状況を随時報告を受けており、だんだん計画が完成に近づいてきているのがわかった。
ある日、進捗状況を報告にきた若手メンバーに、俺は確かめるように言った。
「・・・で、ここの通路から巨大ロボットが出てくるなんて演出はいらないかなぁ・・・」
通じるわけなかった。
そして、HITACHI DAY当日。
よいよ人文字本番の瞬間がやってきますが、その前に恒例の「柏バカ一代」を歌います。
国立競技場の大型ビジョンに「柏バカ一代」の歌詞が映し出される。
しかも、今回はHITACHI DAY、日立製作所の社長も観戦されるということで、「日立の樹」も歌います。
実は、チーム側から「柏バカ一代」を歌うとき、俺を大型ビジョンで大写しで映しますよとの話を事前に聞いていたのだ。
そこまで言われたら、あれをやるしかないでしょう。
俺は自分のレプリカ・ユニホームとハーフパンツに事前に切れ目を入れ、四方に紐をつけた。
そして、大型ビジョンに映し出された次の瞬間に一斉に紐をひっぱると、ユニホームが裂け、一瞬でフンドシ一丁の姿に変わる俺。
本物のバカが「柏バカ一代」を歌う。まさにバカ丸出し企画だ。
サイコー!おいしー!
これが計画とおりに見事に成功しました。
フンドシ一丁の俺の姿が、国立競技場の大型ビジョンを一人占めです。
この様子を見ていた日立製作所の古川社長は大笑い、庄山会長は頭をかかえ、チームフロントの松元さんは脳の血管が切れたそうです。
その後、選手入場と同時に行った人文字も大成功。
レイソルのHPにも画像がアップされているので、皆さんご承知でしょう。
人文字実施に協力してくれたバックスタンドとゴール裏の皆さん、本当にありがとー。
追伸
あと、HITACHI DAYでは、こんなことがありました。
試合前に日立製作所の古川社長が我々のゴール裏まで挨拶に来ました。
俺はメンバーに言いました。
「いいか、お前ら。もうじき古川社長がゴール裏に来るから、全員で熱烈歓迎だ。古川コールだ」
しばらくして、古川社長がチームフロントの松元さんにエスコートされて、ゴール裏に近づいてきた。
「古川!(ダダダン)古川!(ダダダン)」
ゴール裏から古川コールが響きます。
ひととおりコールが終わると、最前列にいた高校生、大学生の若手メンバー達が前に飛び出し、
「古川さーん。昔からファンでした。握手して下さーい」
とか
「俺、古川さんの追っかけやってました」
とか
なかには「古田さーん」と名前を間違えて叫ぶ奴とかまで出る始末。
お前達、熱烈歓迎の意味を間違えているぞ。
でも、とにもかくにも古川社長も満足して引き上げていきました。
よかった、よかった。