●観音様
【みゃ長の独り言】
先週、懐かしい友人から、三年ぶりぐらいに電話があった。
小栗君（仮名）であった。
とても明るいヤツである。
「久しぶりだな、タカミ」
俺のことをタカミと呼ぶのは、小栗君だけである。
なぜ、俺のことをそう呼ぶのか、理由はわからない。
「先月フィリピンから帰ってきたんだよ。子供四人目できちゃったよ」
聞けば現地でフィリピーナの彼女ができ、子供ができたのだというのである。
そいつだけでも驚きであるが、なんとその子を引き取って日本に帰ってきたというのだ。
小栗君の家族は、三年前に日本でアクセク働くのが嫌になり、家族で外国に引っ越したのである。
・・・というのは本人談。
別の人から聞いた話では、借金が膨らみ、とりあえずまとまった金を作り、夜逃げしたというのである。
まあ、どちらが真実なんてどうでもよいのである。
その当時の奥さんは、俺も知り合いで高校時代から付き合っている真美ちゃん（仮名）であった。
そうです、小栗君はフィリピンに行く前から、既に日本で結婚していたのです。
そして真美ちゃんとの間に生まれた娘が三人いたのだ。
「日本で家族７人、楽しくやってるよ」と笑いながらしゃべる小栗君。
（7人？）
真美ちゃん、娘が三人。それと、フィリピーナの彼女と、娘がひとり。それと小栗君で7人？
「奥さん（真美ちゃん）と、離婚してないよね？」
「タカミ。新年早々、縁起でもない。仲良くやってるぞ！おい」
「問題なかったの？」
「全然、大丈夫。そりゃ頼み込んで拝み込んでだよ。なにせウチの真美ちゃんは、なんでも受け入れる！」
「・・・・・・・・・・・」
俺は、黙ったままだった。
「ウチのカミさん観音様みたいだろ」と言った後、ガハハハと大笑いした小栗君。
それにつられるように、ヒヒフフとひきつった笑いの俺であった。
なんでも受け入れる観音様であった。
さて話しは変わって、先日、俺はサポーターカンファレンスに行ってきた。
初めての参加であった。
会場である柏市市民会館に一時間ほど前に到着したのだが、既に200人ほど並んでいるではないか。
とにかく最後尾に、一緒に来た仲間と並んだ。
寒さの中、仲間と雑談をして開門を待っていると、ふとデジャブーのように昔のことを思い出した。
この柏市市民会館の開場を寒さを我慢して待つシュチエーション、なにか懐かしい感じがする。
そうだ！そうだよ、ドリフだ！
大昔、俺が小学生だった頃、ここ（柏市市民会館）で、“八時だよ全員集合”の公開番組を見にきたことがあったのだ。
たしか、その時のステージコントは囚人のコントだった。
志村けんも加藤茶も若かった。もちろん、俺も若かった。
そのときも、この時間くらい（夕方六時です）から地元の貧乏友達と並んだんだ。
だから、なんなんだ・・・。
そんな昔を懐かしく思いだしていたら、間もなく開場となり、とにかく中へ・・・。
場内に入って最初に感じたのは、とにかく暑かったこと。
はたして暖房設定のせいなのか、それとも人の熱気なのか、とにかく場内は暑かった。
皆が一斉に上着を脱ぎはじめる。
1,400人が汗ばんでいる。
うち70人ほどのサポーターがワキガであろう。
俺の鼻探知機が察知していた。
戦後、日本人は欧米化している。
そんな熱気のなか、サポカンが始まった。
司会はナラヨシタカ。イイ声だ。
スカパーの日々野真里とかも来ている。
千葉TV「ライジング・レイソル」のマチャピンも取材陣として来ていた。
石崎監督がステージの中央に立つと、サポーターのボルテージは上がる。
そして新入団選手紹介へと舞台はうつる。
鎌田次郎選手が最初に紹介される。
次男で次郎と思いきや、なんと三男だった。ウソ！
村上選手は、いつのまにか坊主頭を卒業していた。
大津選手は、売り出し中の新宿ホストのようであった。
昨年、背中越しに「お前を殺す、こっち向け、オイ坊主！お前の後頭部でジェンカやろうぜ！」と罵声を浴びせた菅野GKがいる。
昨年はゴメン。
今年は、君の背中に向けて優しい天使の囁きが聞こえるよ。
「タオル、置いとくね！ポカリ冷やしといたよ」
杉山選手は、アコースティックギターが似合いそうな男だ。
アレックス選手は、六本木の交差点で名刺を配る外人みたいにスーツ姿が似合っている。
ポポ選手は、スーツは着てるが、柏のカレー屋にいる外人にみえたのは俺だけであろうか・・・。
華々しく紹介される新入団選手たち。
そんななか、俺が気がかりだったのが茂原選手だ。
ステージに登場したときから緊張しているのか、不安げな様子である。
なんだかんだといろいろあったが、再び俺達の仲間になった。
『頑張れ！』と心の中で叫ぶ。
俺は、ここで小栗君の奥さん（真美ちゃん）のことをふと思い出した。
司会のナラヨシタカが茂原選手を紹介したとき、俺は思わず大声で叫んでいた。
「待ってたぞ！茂原〜〜頑張れよ！」
来るモノは受け入れるのだ。
柏のメンバーなのだ。
そうだ観音様の心だ！
この瞬間で、俺の中でのサポカンは終了していた。
とにかく新鮮で、俺なりに楽しめたサポカンであった。
ところで、観音様っていったいどんな方なのか？誰か教えてください。
先週、懐かしい友人から、三年ぶりぐらいに電話があった。
小栗君（仮名）であった。
とても明るいヤツである。
「久しぶりだな、タカミ」
俺のことをタカミと呼ぶのは、小栗君だけである。
なぜ、俺のことをそう呼ぶのか、理由はわからない。
「先月フィリピンから帰ってきたんだよ。子供四人目できちゃったよ」
聞けば現地でフィリピーナの彼女ができ、子供ができたのだというのである。
そいつだけでも驚きであるが、なんとその子を引き取って日本に帰ってきたというのだ。
小栗君の家族は、三年前に日本でアクセク働くのが嫌になり、家族で外国に引っ越したのである。
・・・というのは本人談。
別の人から聞いた話では、借金が膨らみ、とりあえずまとまった金を作り、夜逃げしたというのである。
まあ、どちらが真実なんてどうでもよいのである。
その当時の奥さんは、俺も知り合いで高校時代から付き合っている真美ちゃん（仮名）であった。
そうです、小栗君はフィリピンに行く前から、既に日本で結婚していたのです。
そして真美ちゃんとの間に生まれた娘が三人いたのだ。
「日本で家族７人、楽しくやってるよ」と笑いながらしゃべる小栗君。
（7人？）
真美ちゃん、娘が三人。それと、フィリピーナの彼女と、娘がひとり。それと小栗君で7人？
「奥さん（真美ちゃん）と、離婚してないよね？」
「タカミ。新年早々、縁起でもない。仲良くやってるぞ！おい」
「問題なかったの？」
「全然、大丈夫。そりゃ頼み込んで拝み込んでだよ。なにせウチの真美ちゃんは、なんでも受け入れる！」
「・・・・・・・・・・・」
俺は、黙ったままだった。
「ウチのカミさん観音様みたいだろ」と言った後、ガハハハと大笑いした小栗君。
それにつられるように、ヒヒフフとひきつった笑いの俺であった。
なんでも受け入れる観音様であった。
さて話しは変わって、先日、俺はサポーターカンファレンスに行ってきた。
初めての参加であった。
会場である柏市市民会館に一時間ほど前に到着したのだが、既に200人ほど並んでいるではないか。
とにかく最後尾に、一緒に来た仲間と並んだ。
寒さの中、仲間と雑談をして開門を待っていると、ふとデジャブーのように昔のことを思い出した。
この柏市市民会館の開場を寒さを我慢して待つシュチエーション、なにか懐かしい感じがする。
そうだ！そうだよ、ドリフだ！
大昔、俺が小学生だった頃、ここ（柏市市民会館）で、“八時だよ全員集合”の公開番組を見にきたことがあったのだ。
たしか、その時のステージコントは囚人のコントだった。
志村けんも加藤茶も若かった。もちろん、俺も若かった。
そのときも、この時間くらい（夕方六時です）から地元の貧乏友達と並んだんだ。
だから、なんなんだ・・・。
そんな昔を懐かしく思いだしていたら、間もなく開場となり、とにかく中へ・・・。
場内に入って最初に感じたのは、とにかく暑かったこと。
はたして暖房設定のせいなのか、それとも人の熱気なのか、とにかく場内は暑かった。
皆が一斉に上着を脱ぎはじめる。
1,400人が汗ばんでいる。
うち70人ほどのサポーターがワキガであろう。
俺の鼻探知機が察知していた。
戦後、日本人は欧米化している。
そんな熱気のなか、サポカンが始まった。
司会はナラヨシタカ。イイ声だ。
スカパーの日々野真里とかも来ている。
千葉TV「ライジング・レイソル」のマチャピンも取材陣として来ていた。
石崎監督がステージの中央に立つと、サポーターのボルテージは上がる。
そして新入団選手紹介へと舞台はうつる。
鎌田次郎選手が最初に紹介される。
次男で次郎と思いきや、なんと三男だった。ウソ！
村上選手は、いつのまにか坊主頭を卒業していた。
大津選手は、売り出し中の新宿ホストのようであった。
昨年、背中越しに「お前を殺す、こっち向け、オイ坊主！お前の後頭部でジェンカやろうぜ！」と罵声を浴びせた菅野GKがいる。
昨年はゴメン。
今年は、君の背中に向けて優しい天使の囁きが聞こえるよ。
「タオル、置いとくね！ポカリ冷やしといたよ」
杉山選手は、アコースティックギターが似合いそうな男だ。
アレックス選手は、六本木の交差点で名刺を配る外人みたいにスーツ姿が似合っている。
ポポ選手は、スーツは着てるが、柏のカレー屋にいる外人にみえたのは俺だけであろうか・・・。
華々しく紹介される新入団選手たち。
そんななか、俺が気がかりだったのが茂原選手だ。
ステージに登場したときから緊張しているのか、不安げな様子である。
なんだかんだといろいろあったが、再び俺達の仲間になった。
『頑張れ！』と心の中で叫ぶ。
俺は、ここで小栗君の奥さん（真美ちゃん）のことをふと思い出した。
司会のナラヨシタカが茂原選手を紹介したとき、俺は思わず大声で叫んでいた。
「待ってたぞ！茂原〜〜頑張れよ！」
来るモノは受け入れるのだ。
柏のメンバーなのだ。
そうだ観音様の心だ！
この瞬間で、俺の中でのサポカンは終了していた。
とにかく新鮮で、俺なりに楽しめたサポカンであった。
ところで、観音様っていったいどんな方なのか？誰か教えてください。
