●コテならしでこいつを
【みゃ長の独り言】
皆様 お久しぶりでございます。
ワケありましてコラムアップできませんでした。
さあここから、まいりますよ。
まずは、コテならしでこいつを・・・。
俺が若いころです。
それは、何も考えることなく歩いていた頃でした。
何をやるのも、一歩踏み出すのに理由を、二歩目でいい訳を考えるといった感じで、今とは違い懐かしい頃でした。
考えなしの時代ではありましたが、その中でも学ぶことが沢山ありました。
あれは、そんな16歳のことでした。
「オイ、アツシを半殺しにした連中を見つけたぞ」
と叫びながら扉を開け、必死の形相で飛び込んできたのは、情報通の白石君(仮名)でありました。
その時、俺らは、伊藤君(仮名)の家にたむろしていました。
同い年の伊藤君は俺らのリーダー的存在でした。
(ちなみに、アツシ(仮名)も俺らの仲間の一人で、数日前に喧嘩で半殺しの目にあっていた。)
<そんな伊藤君のプロフィールをちょっと紹介します>
彼は俺と同じ16歳でしたが、中学卒業後、進学も就職もせず、毎日、家でゴロゴロしておりました。
たまに長期間、家をあけることがあります。
それは「青春反省休憩所」と本人は言っておりましたが、世間では「少年鑑別所」と呼ばれています。
鑑別所行きとなる原因は、喧嘩と暴走族です。
売られた喧嘩は当然「買う」のですが、伊藤君の「買う」は見境がありませんでした。
自分の実力を知らないのです。
だから一緒にいると、とてつもないトバッチリを受けるのです。
相手が何人居ようが、喧嘩を大安売りするのです。
まさにバーゲンセールです。
友達として一番始末に負えません。
お気に入りのお洋服を着て伊藤君と街に出かけ、喧嘩相手に何度お洋服を破られたことでしょう。
イッチョライなのに。
実力はさておいて、伊藤君の喧嘩前の口上には、素晴らしいものがございました。
また、仲間に対してのハッパのかけかたが上手いのでありました。
そのため、何度も何度も騙されたように一緒に喧嘩に赴いてしまうでした。
<プロフィールおしまい・・・>
「オイ、白石よ。相手は何人よ?場所どこ?まだそこにいんの?」と伊藤君が続けざまに質問します。
相手は30人ほど。場所は駅の東口。相手はまだいる。
・・・で、今現在、俺らは三人。
伊藤君、白石君、そして俺だ・・・。
いやな予感がする。
今日、僕は気に入っていた学生服を着ている。
喧嘩する→敗れる→破れる→高い、ダメだ、みんなを待とうと心で思う俺。
しかし、伊藤君は
「よーし、行こうかい」
と僕に告げると金属バットを俺に手渡してくれました。
そして自分はというと、16歳の少年の部屋にマッチしない木彫りの熊の人形を手に取り
「グリズリー(人食い熊)パンチだぜ」
と笑う伊藤君でありました。
鮭をくわえた北海道土産であります。
本当にソレ持ってくの?
武器は現地調達でもいいのに・・・。
やっぱりみんなを待とうと!心で必死で思う、いえ願う俺。
そんな俺に伊藤君は言いました。
「おい、今日は勝とうなんて思うなよ。死ぬぞ。正面から走りこんで思い切りひっぱだいてやろうぜ」
あなたと一緒の喧嘩で、勝つと思ったことはほとんどありませんよ。
でも、そのときの言葉と姿が、とても凛々しく今でも俺の記憶に残っています。
また、そのときだけは後先考えることなく、気持ちよく戦えた気がしました。
・・・が、しかし、あくまでも「気がした」だけで、現実は甘くはありません。
俺は、そのときの喧嘩で下顎の歯が折れ、今も抜けたままであります。
今回、そこにタバコを挟み一服したとき、当時の頃を思いだしたのでココに記したのであります。
「戦う」という意味が一つだけあったような気がしました。
さて、今週末、埼スタで浦和と戦います。
ご存知のように埼スタは浦和のホーム、そりゃ真っ赤でしょう。
凄まじいくらいのブーイングでしょう。
浦和の動員力には、いつも感服いたします。
数で勝とうなんて思うことなかれであります。
30人の相手に対し3人で殴りこんだ当時を思い出します。
結果を考えずに、死ぬ気で戦えということなのです。
超一流の二流チームの意地をみせてやりましょう。
皆様 お久しぶりでございます。
ワケありましてコラムアップできませんでした。
さあここから、まいりますよ。
まずは、コテならしでこいつを・・・。
俺が若いころです。
それは、何も考えることなく歩いていた頃でした。
何をやるのも、一歩踏み出すのに理由を、二歩目でいい訳を考えるといった感じで、今とは違い懐かしい頃でした。
考えなしの時代ではありましたが、その中でも学ぶことが沢山ありました。
あれは、そんな16歳のことでした。
「オイ、アツシを半殺しにした連中を見つけたぞ」
と叫びながら扉を開け、必死の形相で飛び込んできたのは、情報通の白石君(仮名)でありました。
その時、俺らは、伊藤君(仮名)の家にたむろしていました。
同い年の伊藤君は俺らのリーダー的存在でした。
(ちなみに、アツシ(仮名)も俺らの仲間の一人で、数日前に喧嘩で半殺しの目にあっていた。)
<そんな伊藤君のプロフィールをちょっと紹介します>
彼は俺と同じ16歳でしたが、中学卒業後、進学も就職もせず、毎日、家でゴロゴロしておりました。
たまに長期間、家をあけることがあります。
それは「青春反省休憩所」と本人は言っておりましたが、世間では「少年鑑別所」と呼ばれています。
鑑別所行きとなる原因は、喧嘩と暴走族です。
売られた喧嘩は当然「買う」のですが、伊藤君の「買う」は見境がありませんでした。
自分の実力を知らないのです。
だから一緒にいると、とてつもないトバッチリを受けるのです。
相手が何人居ようが、喧嘩を大安売りするのです。
まさにバーゲンセールです。
友達として一番始末に負えません。
お気に入りのお洋服を着て伊藤君と街に出かけ、喧嘩相手に何度お洋服を破られたことでしょう。
イッチョライなのに。
実力はさておいて、伊藤君の喧嘩前の口上には、素晴らしいものがございました。
また、仲間に対してのハッパのかけかたが上手いのでありました。
そのため、何度も何度も騙されたように一緒に喧嘩に赴いてしまうでした。
<プロフィールおしまい・・・>
「オイ、白石よ。相手は何人よ?場所どこ?まだそこにいんの?」と伊藤君が続けざまに質問します。
相手は30人ほど。場所は駅の東口。相手はまだいる。
・・・で、今現在、俺らは三人。
伊藤君、白石君、そして俺だ・・・。
いやな予感がする。
今日、僕は気に入っていた学生服を着ている。
喧嘩する→敗れる→破れる→高い、ダメだ、みんなを待とうと心で思う俺。
しかし、伊藤君は
「よーし、行こうかい」
と僕に告げると金属バットを俺に手渡してくれました。
そして自分はというと、16歳の少年の部屋にマッチしない木彫りの熊の人形を手に取り
「グリズリー(人食い熊)パンチだぜ」
と笑う伊藤君でありました。
鮭をくわえた北海道土産であります。
本当にソレ持ってくの?
武器は現地調達でもいいのに・・・。
やっぱりみんなを待とうと!心で必死で思う、いえ願う俺。
そんな俺に伊藤君は言いました。
「おい、今日は勝とうなんて思うなよ。死ぬぞ。正面から走りこんで思い切りひっぱだいてやろうぜ」
あなたと一緒の喧嘩で、勝つと思ったことはほとんどありませんよ。
でも、そのときの言葉と姿が、とても凛々しく今でも俺の記憶に残っています。
また、そのときだけは後先考えることなく、気持ちよく戦えた気がしました。
・・・が、しかし、あくまでも「気がした」だけで、現実は甘くはありません。
俺は、そのときの喧嘩で下顎の歯が折れ、今も抜けたままであります。
今回、そこにタバコを挟み一服したとき、当時の頃を思いだしたのでココに記したのであります。
「戦う」という意味が一つだけあったような気がしました。
さて、今週末、埼スタで浦和と戦います。
ご存知のように埼スタは浦和のホーム、そりゃ真っ赤でしょう。
凄まじいくらいのブーイングでしょう。
浦和の動員力には、いつも感服いたします。
数で勝とうなんて思うことなかれであります。
30人の相手に対し3人で殴りこんだ当時を思い出します。
結果を考えずに、死ぬ気で戦えということなのです。
超一流の二流チームの意地をみせてやりましょう。