●ジャイアンツの四番の余談
【みゃ長の独り言】
日本平は、雨。
試合前からこの天気は今ひとつ。
「心が晴れる」ということばがあるが、昔の人はうまいこというものだと思う。
まあ、ココに来られるだけでも感謝せんといかん。
「二度と来るもんかっ!清水なんて・・・・・・今年はネ」
気持ちを変えて、まあここらで、清水戦であった出来事をひとつ。
それは、清水にいく途中で立ち寄った足柄サービスエリアでのことだった。
俺はトイレにいった。ウンコだった。
トイレ前には、野球帽をかぶった少年が30人ほどいた。
その少年たちをかきわけながらトイレに急いだ。
との時、何を思ったのか俺は、一人の少年に「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」と一声かけ頭をなでた。
「えっ、ナニナニ?、ラミレス?」
「ウッソ〜」
となにやらざわつき始めた少年たち。
そいつにかまってたら尻から黒バットがこぼれそうなので、俺は(大の)トイレめがけ足早に移動した。
ボトン、一本目が足柄の地に降り立った。
と同時になにやら外がさわがしい。
トイレ前では、少年数人が、なにやらヒソヒソ話をしている。
「ラミレスがウンコしてるよ」
「でっかいのかな」
「ハハハハハ・・・」
下からのぞこうとしているガキもいる。
うざったい。一本目の黒バットを投げてやろうかと思った。
三本目の黒バットを出し、トイレからでるとそこに少年達数人が俺を凝視している。
俺は、洗わない手で「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」と一声かけ一人の少年の頭をなで車に駆け足でもどった。
少年たちの目は潤んでいたのを記憶している。
車にもどると、一緒の車で移動している仲間に便所での話をオヒレ、ハヒレをつけて話した。
「僕のできたて黒バットで〜す」といってウンコを手渡したとか、自慢げにホラを吹いていた。
「そんなバッカな〜」と車中で仲間が皆笑っていた。
嘘だと思っていたのだろう。まあ半分は嘘だからな。
アクセルを踏みゆっくりと車が走り出す。
でも次の瞬間、車中のメンバーは衝撃の事実を目の当たりにするのだ。
我々の車のあとを野球少年たちが走って追いかけてくるではないか。
「ラミレ〜ス、サインちょう〜だ〜い」「ラミちゃ〜〜ん」と叫びながらである。
すごい数の少年達である。
ジャイアンツの四番ラミレス。
さすがは野球少年のあこがれなのであろう。
田舎の野球少年たちは、なんて純粋なのであろうか。
と同時に俺は、その純粋さ、素直さというものを、いつどこに置き忘れたんだろうと思った。
そうだ、今は少年達の夢を壊してはいけない。
ここで車を止めてバレてはいけない。
とはいえ、ここはサービスエリア、車の往来がはげしい。追いかけてくる少年たちはとても危険である。
俺は、「サインハ、ツギノ、サービスエリア〜」と窓をあけ少年たちに手を振りながらこたえた。
それでも合流地点近くまで少年たちはラミレスを、いや俺を追ってきたのであった。
少年たちよ、野球に打ち込むのは良いことである。
がしかし、ソレばっかやってるとバカになるぞ。・・・もう、ときすでに遅しと俺はいいたい。
今日の出来事は、夏休みの思い出として、少年だちの日記の一ページに書き込まれるのであろう。
『きょう、やきゅうの し合いに行くとちゅうで、巨人のラミレスにあいました。』
日本平で負けた腹いせにと思い、帰りにもう一度やった。
今度は、オバサン集団に「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」といった。
怖がられただけだった。大人の心は、穢れていた。
さて、次はF東である。
俺は純粋に勝利だけを信じ挑んでいく。
あの少年達のように・・・・・・。
日本平は、雨。
試合前からこの天気は今ひとつ。
「心が晴れる」ということばがあるが、昔の人はうまいこというものだと思う。
まあ、ココに来られるだけでも感謝せんといかん。
「二度と来るもんかっ!清水なんて・・・・・・今年はネ」
気持ちを変えて、まあここらで、清水戦であった出来事をひとつ。
それは、清水にいく途中で立ち寄った足柄サービスエリアでのことだった。
俺はトイレにいった。ウンコだった。
トイレ前には、野球帽をかぶった少年が30人ほどいた。
その少年たちをかきわけながらトイレに急いだ。
との時、何を思ったのか俺は、一人の少年に「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」と一声かけ頭をなでた。
「えっ、ナニナニ?、ラミレス?」
「ウッソ〜」
となにやらざわつき始めた少年たち。
そいつにかまってたら尻から黒バットがこぼれそうなので、俺は(大の)トイレめがけ足早に移動した。
ボトン、一本目が足柄の地に降り立った。
と同時になにやら外がさわがしい。
トイレ前では、少年数人が、なにやらヒソヒソ話をしている。
「ラミレスがウンコしてるよ」
「でっかいのかな」
「ハハハハハ・・・」
下からのぞこうとしているガキもいる。
うざったい。一本目の黒バットを投げてやろうかと思った。
三本目の黒バットを出し、トイレからでるとそこに少年達数人が俺を凝視している。
俺は、洗わない手で「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」と一声かけ一人の少年の頭をなで車に駆け足でもどった。
少年たちの目は潤んでいたのを記憶している。
車にもどると、一緒の車で移動している仲間に便所での話をオヒレ、ハヒレをつけて話した。
「僕のできたて黒バットで〜す」といってウンコを手渡したとか、自慢げにホラを吹いていた。
「そんなバッカな〜」と車中で仲間が皆笑っていた。
嘘だと思っていたのだろう。まあ半分は嘘だからな。
アクセルを踏みゆっくりと車が走り出す。
でも次の瞬間、車中のメンバーは衝撃の事実を目の当たりにするのだ。
我々の車のあとを野球少年たちが走って追いかけてくるではないか。
「ラミレ〜ス、サインちょう〜だ〜い」「ラミちゃ〜〜ん」と叫びながらである。
すごい数の少年達である。
ジャイアンツの四番ラミレス。
さすがは野球少年のあこがれなのであろう。
田舎の野球少年たちは、なんて純粋なのであろうか。
と同時に俺は、その純粋さ、素直さというものを、いつどこに置き忘れたんだろうと思った。
そうだ、今は少年達の夢を壊してはいけない。
ここで車を止めてバレてはいけない。
とはいえ、ここはサービスエリア、車の往来がはげしい。追いかけてくる少年たちはとても危険である。
俺は、「サインハ、ツギノ、サービスエリア〜」と窓をあけ少年たちに手を振りながらこたえた。
それでも合流地点近くまで少年たちはラミレスを、いや俺を追ってきたのであった。
少年たちよ、野球に打ち込むのは良いことである。
がしかし、ソレばっかやってるとバカになるぞ。・・・もう、ときすでに遅しと俺はいいたい。
今日の出来事は、夏休みの思い出として、少年だちの日記の一ページに書き込まれるのであろう。
『きょう、やきゅうの し合いに行くとちゅうで、巨人のラミレスにあいました。』
日本平で負けた腹いせにと思い、帰りにもう一度やった。
今度は、オバサン集団に「ハ〜イ、ジャイアンツのラミレスで〜す」といった。
怖がられただけだった。大人の心は、穢れていた。
さて、次はF東である。
俺は純粋に勝利だけを信じ挑んでいく。
あの少年達のように・・・・・・。